読書の時間「戦前の少年犯罪」003

さて。「D-taro bookshelf」書評です☆

・活字嫌いな方でも読みやすく、本好きになれるようなのをチョイス。

・難しい説明はなし!

・D太郎的に、面白くない本は取り上げない!(反面教師として紹介する事もあるかもですが)

・ブックランキングなんかの上位にあるのはパス!(皆が読む本なら紹介いらないっしょ)

・基本ノンフィクションのみ!(だって面白いノンフィクションが多すぎでフィクションまで目が回らない)

・面白い本こそ、町の小さな本屋には置いてない。
有るのはエロ本か皆が読むようなハウツー本(○○はするな!とか、出世するなら○○しなさい)等々ばかりが目立つものですが、

面白い本を読むと読書が楽しくなる。

読書の時間「戦前の少年犯罪」003_f0117723_1982070.jpg

戦前の少年犯罪 著者 菅賀 江留郎

最近の少年・少女はキレやすく、言う事は聞かないは、学級崩壊するは、男女交友も乱れて。。。

そのまま大人になったらなったで、ゆとり教育の恩恵からか「ゆとりちゃん」が生まれて。。。

むむむ。

確かにそうなのかもはしれないが、、、

この本を読んだ後には

はぁ??

とも、言いたくもなる。

全くもって逆ではないのか?と考えさせられるのがこの本だ。

つい、この間の戦争(大東亜戦争戦争)の以前の我が国はどうだったかと言う話である。

論調もやさしくて面白いのだが、ズバズバと事件に切り込んでいく

目次からしてホラーの世界である。

少しだけ紹介しよう、

第一章・戦前は小学生が人を殺す時代

第二章・戦前は脳の壊れた異常犯罪の時代

第七章・戦前は桃色交友の時代

第十一章・戦前は二ートの時代

第十三章・戦前はキレやすい少年の時代


子どもが人殺しをするのは最近になってからの事だと思ってないでしょうか。

全然そんなことはありません、戦前ではパンパン子どもが人を殺しているのです。

まっ、戦前は届けを出せば銃の所持は可能だったので、今とは背景が違いますが

銃だけじゃなく、薪割りは使うは、竹槍は使うは、すぐにナイフを用いたりするのであります。

あっ、毒を飲ませるってのも良くある手口。

さらに援助交際や教師と教え子の関係なんてのも当たり前のような事件として扱われていましたし。

読売新聞社の渡邉恒雄会長(ナベツネ)の若いころ(十七歳当時)の事も取り上げられている。

学校の校庭での盆踊り会場で、校長や生活指導の教師や配属将校を集団でボコボコに袋叩きにしたそうな。

昔は良かったなぁ。なんて現代を生きる方は本気で思っているのでしょうか?

昔は今と違い、街中で刃物を振り回して何百人で乱闘しようが、道路をふさいでバス・電車を何時間と止めようが、

民家や学校のガラスを何百枚割ろうが平気だったのです。

ただ、周りの大人が甘やかしていただけと言う。

だから、今の若者が成人式で暴れても、決まった時・場所で暴れるぐらい可愛いものじゃないかと筆者。

戦時中では無く、戦争前ですので貧困ゆえの事件は少なく、むしろ裕福な方が事件を起こす。


うーむ。しみじみ考えさせられる本である。



んでは、またねん。


D太郎
by funny-d1000 | 2012-02-11 19:16 | D-taro Bookshelf~書評~

ミニモトでファンライド最高かよ!#860・D太郎より!


by funny-d1000
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